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Channel: Portlanderの坂登り
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20年ぶりのフルマラソン 京都マラソン(2015/2/15)

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予算会議も無事終了して11月2週目から本格的に走り込み開始。これまでも毎日相当距離を歩いているとは言え、さすがに体が重たくドタドタト走っていることが実感される。ようやく6分/Kペースで10Kを走れるまで復帰。

18日に会社でFluの予防接種を受け、その日は走ることはもとより、片道1時間も歩かない方が良いと言われ、真面目におとなしくして、翌日からシューズも本番を意識して変更して「さあ第2ステップに今日から突入や!」とスタートした矢先、左足首に違和感。それでも昨日走れていないのでGSまでだけも走ることとし、帰りは歩いたが、違和感は徐々に痛みに変わる。

翌日整形外科を訪ねると『何と臨時休診』そんなことあるんや...仕方ないので翌日再訪問すると院長不在で代理診察。「先生どうしたの?」

レントゲンを撮ってもらうが骨に異常は見られず、「炎症でしょう。」とお決まりの飲み薬と張り薬をもらいリハビリを受ける。

1週間程度様子を見ようとの事だが、「かなり痛い。あるくもの辛い。ほんまに治るの?」

おとなしく通勤は最寄りの駅まで電車を使い、真面目に薬も服用するも改善の兆しはなし。

ようやく年末にずいぶん違和感も減ってきたので少し走り出すが、マダマダって感じ。「ホンマに治るの?走れるの?」先生に「注射でも良いから治して下さい。」と直訴するも、注射はリスクが高いと断られる。残念...結局1月は40K弱しか走れてない。本番危うし...

2月頭には大丈夫そうなので、走り込み再開。でも2日目には右膝に痛みが...鵞足炎再発か?どうやら完調ではないために左足足首を気にしながら走ってしまい、右側に影響を与えてしまっているみたい。万事休す。さすがに本番まで2週間を切ってのタイミングでの両足に爆弾を抱えては無理。せっかく初の申し込みで抽選に当たったのに...

さすがに観念して、また会社との往復も最寄りの駅からの最短距離のみを歩き、本番まで歩いたり走ったりしないことを決意。「でも走れなくてもスタートラインには立つぞ!」

2月13日(金)ゼッケンを受け取りにみやこメッセへ。『いやいや、いやがうえにもテンションがあがり、アドレナリン吹き出しまくり!』「走りたい!走りたい!走りたい!」

「明日先生に痛みどめを打ってもらい参加する」と言ったところ、「アホか!仕事に影響出たらどうするの?後遺症が残ったらどうするの?」と喧嘩になり、仕方なしに諦める...

14日(土)「アスリートとしては、痛み止めを打ってでも走りたいというあなたの思いは正しいと思うが、医師としては、そんな注射打てません。」と。まあ、昨日の間に、諦めておいていかったのか...鵞足の痛みとは別に、古傷の膝の症状に対してのヒアルロン酸の注射は打ってもらうが、やはり一つ目の関門でバスに乗せてもらうのかな?高いバス代になりそう...

シティーハーフの時代にも参加したが、フルになっての京都マラソンは4回目にして、今回初参加。走れなくてもスタートラインに立ち、感動を味わいたい。

京都駅から市バスに乗車して、西京極陸上競技場へ。たまたま座れた。なんかうまくいく感じがする。

着替える前にトイレに並ぶが、これがすごく長い行列。結局30分も並ばされた。当たり前とは言え、誰も文句は言わずに一列に並んで、抜かす人もおらず、さすが日本!って感じやね。

着替えも終え、体育館の外に出るが、すごい人。ビックリ。スタートポジションに並ぶ前にもう一度トイレに行っておこうと並ぶが、先ほどより長い列で、今度は係員が誘導していないので、どう並んで良いやら?って感じ。走りに来たのか?トイレに並びに来たのか?ハハハ。

私のポジションは「J」。補助競技場にで後ろから2番目。良く覚えていないが、申し込み時に最高記録か今回の予想タイムは4時間00分と真面目に記入したはずなのに、こんなに後ろなんて。結果としては、4時間で走れる状態ではないので、ここで良いけどネ。

ふと、横を見ると、何と同期の小西が。走っているとは聞いていたが、これだけの人の中で隣り合わせになるとは…

スタートの号砲がなる。私はまだ補助競技場の中。「スタートラインまで10分くらいかかるかな?」

ようやくメインの競技場へ。

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号砲から11分14秒後、いよいよ京都マラソンスタート。第一関門でリタイヤか?どこまで足が持ってくれるか?

あとで2人から「スタートラインでTVに写っていたよ」と、自分も含めて身内は誰も気づかなかったが…ハハハ

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とにかくとにかくゆっくりゆっくり走り出す。意識は左足首と右膝鵞足部に集中。2月3日(火)以来のランニング。スタート直後は大丈夫。歩きプラスアルファのスピードで走る。概ね6分30秒から7分の間で走れている。6分30秒ペースを上回らないようにキロ毎に時計で確かめながら、とにかくゆっくりと。

第一関門は無事通過。5時間30分のペースメーカーを追い越してしまう。大丈夫かな?でも両足とも問題なし。

『リサっち』のゼッケンを付けたお姉さんが前後を走るように。最初はまったく意識していなかったが、彼女に話しかける人が多いことに気づくようになる。どうやらランスマの出演者らしい。走りながらカメラを持ち、彼女を撮影しているスタッフは大変そうだった。でも私は『リサっち』の事も知らないし、顔も知らないまま。3月の京都マラソン特集を楽しみにしておこう。

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山と同じように、マラソンでも道中の写真を撮りながら、と思っていたが、いちいち取り出して片づけるのは想像以上に邪魔くさく、この写真を最後に走りながらの撮影はやめる。

9K付近の第2関門辺りで右膝に違和感を感じ始めたので、ゆっくりとは言え、真面目に走るモードに切り替える。山越辺りで雨が降り出す。今日はええ天気のはずやん。280円もしたポンチョを取り出す。「おそらく製造原価は10円か20円くらいかな?」5時間のペースメーカも抜かしてしまう。調子には乗ってないですよ。ゆっくりゆっくり走ってますよ。

福王子の交差点から御室にかけて懐かしさが込み上げてくる。コーポワヤワヤは無くなっていた。20年前はホームコースの一部だったきぬかけの道。右にはわが愛する母校立命館大学が。本当に楽しかった4年間。同窓会しなアカンね。(とは毎年思ってるんやけどね)左には衣中。山高まで通った馬代通り。Kの家もKの家もなくなっていた。あれから35年やもんね。テンションが高くなっている為か12~13Kのラップが一番早かった。平野神社から西大路通り。誰か知ってる人がいないかと、周りをきょろきょろしながらの走り。千本北大路への坂も全く苦にならず。時計を見ると自然とペースが上がってきてるので、あえて自重する。どうしても地元を走るとテンションが高くなってしまうね。

そろそろトイレに行きたくなるが、どこもまだまだ長い列。最初からリタイヤ覚悟でタイムなんかまったく気にしてないとは言え、トイレに並ぶために時間をロスすることには抵抗を感じる。

19K付近で順番待ちがいないトイレを発見。ラッキー。でも入口に回ると何と多くの人が…結局6分間の順番待ち。5時間のペースメーカーには抜かされるは、また雨は降り出すし…

北山通りでは反対車線にすれ違う人を見ながら「ゼッケンはさすがH/J/Kあたりとは違うね。まあ、そのうち追いつけるかな?(笑)」と余裕をかましていたが、実際には下鴨中通りを折り返し、植物園の中も走ってきて5K程度も距離が離れてたんや。

達っちゃんがチョコレートの差し入れを持って来てくれているはずなのでキョロキョロしながら走るが見つけられず。残念。

そろそろおなかも空いてきた。コンサートホールの横ではパンがサーブされる。楽しみ。2個食べよう。

パンはバナナと違って走りながら食べにくいので、仕方なく立ち止まって食べさせてもらう。その区間のラップは8分55秒と、一気に遅くなったうえに、立ち止まった影響が足に出て、その後のラップは7分を切れなくなってしまった。

植物園も走り終え、北山通りに戻ると、東行きは関門での制限時間が過ぎた後なのか、誰も走っていなかった。そこであちこちに散らばっている紙コップを片づけるボランティアの方々の姿を見ると、本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。どうも本当にありがとうございます。

いよいよ30Kを迎え、左足首と右膝は大丈夫でも、距離の壁による足への影響から、下半身が痛くなってきた。ゆっくりゆっくり走ってきたので心肺機能や上半身はとっても快調。何事もなかったよう。山登りではすぐに息を切らし、何度も何度も休憩するのに。それと引き換え、下半身だけ、まだ12Kもあると、引き算モードへ。

鴨川の土手走も後半を迎えると左手に川端通りを北上するランナーが見えるが、ゴールまではまだまだ10Kあり、丸太町で上に上がっても川端通りへ左折できる訳ではなく、河原町通りを北上して川端通りへと走るランナーを横目に丸太町通りを烏丸まで西へ。疲れてきた人も多く、突然歩き出したり、止まったりするランナーも少なくなく、それに対応しないといけないが、こっちも機敏に対応できる足の状態ちゃうで。

また河原町丸太町まで戻ってくるが、東へ迎える訳でなく、河原町通りを南下。まちなかコースは良い設定やけど、足の疲れを考えると、結構心の折れるコース設定や。

35.1Kおよび35.7Kでの給食ポイントでは、食べるためにちょっと止まるが、止まると走り出せなくなる。左足首と右膝さえ大丈夫なら止まったらあかん。完走でもなくなる。…とは言っても、足はかなりダメージを受けており、一生懸命走っているつもりでも、38~39Kおよび40~41Kのラップは8分台に落ちてしまっている。ゆっくりゆっくり走っても7分台を下回ることはないと思っていたが(それは走りではなく歩きと思っていた)今、一生懸命走って8分台。歩道を早歩きする人がいてたら、おそらく抜かされてたと思う。(笑)

今回はタイムを狙っている訳でもなく(足の故障がなければネットタイムでサブ4を狙ってたけどね。)ほとんど走り込んでいない状態で完走できるだけでも奇跡に近いので、8分でもOK。無理をせず一歩一歩前に。途中で何人も「しんどいのは気のせい。足が痛いのは気のせい。」とカードを持って応援してくれる人がいたが、「まちがいなく気のせいではなく、足にタップリと乳酸が溜まってます。」

ようやくゴールへ。時計はKごとのラップ計測に用いて、実際に自分がどの程度の時間で走っていたのかの実感はなし。14時15分位らしい。左足首と右膝が爆発することもなく、走り込んでいないにも関わらず、給食ポイントでは若干走りも止めた事もあったが、関門にも引っかからず、よくぞ完走できました。ゴール地点にいた門川市長にハイタッチして、お礼を申し上げた。本当にありがとうございます。

結局ネットタイムでは5時間5分。1回目のフルマラソンのタイムとほとんど同じ。あの時は21年前で若かったうえに、多少なりとも走り込んでいたのに、ほぼ同じとは…

自分が所属している団体が駆り出され、ボランティアに参加された方も多かったと思います。でも多くの皆さんがサポートしていただけ、大好きな京都市内を42.195Kも走らせていただけました。本当に皆さんどうもありがとうございました。シティーハーフの時もそうでしたが、やはり私にとって生まれ育った京都市内を走らせていただけることは、無上の喜びです。ありがとうございました。

今回、悪条件が重なったうえ、前回より1時間程度遅いが、5時間5分で走れたことは想定外であり、次回はコンディションを整え、4時間切りでランニングを楽しみます!

<今回学んだこと>

①故障発生したら治るまで休め。結局、急がば回れ。

②ほとんどぶっつけで20年ぶりのフルでも5時間で走れた。ちゃんと走り込めば、まだまだ走れる。

でも右膝まだ痛い...


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